こんにちは、グルコース開発部です。
グルコースでは昨年度に引き続き、今年度も新卒内定者向けの研修を実施しました。
昨年度の研修の様子はこちら:2024年度新卒内定者研修を実施しました!
この研修は、内定者のみなさんにエンジニアとしての「考え方」や「技術力」の基礎を身につけてもらうことを目的としています。また、グルコースでの働き方や、エンジニアとして大切にしている価値観を知ってもらう良い機会にもなっています。
今回はそんな研修の様子をご紹介します。
※グルコースでは新卒・中途メンバーを募集しています! 詳しくはこちら:グルコース採用ページ
どんな研修をしたか
今年度のカリキュラムは、大きく分けて以下の2つです。
- 読書会
- ハンズオン(ラズパイクラスタの構築+自作2ちゃんねる)
まずは読書会で、エンジニアとしての基礎的な「考え方」や「姿勢」をインプット。その後ハンズオンに進み、Raspberry Piを使ったクラスタ構築と、自作2ちゃんねるの開発・デプロイに取り組みます。
カリキュラムの大枠は昨年度と同じですが、いくつかアップデートを加えています。
昨年度はMisskeyをデプロイしましたが、今年度からは「自作2ちゃんねる」の開発に変更しました。
自作2ちゃんねるの開発はもともと中途入社の方向けに行っていた研修だったのですが、今回からは新卒研修のほうもそちらに統一しています。
また、今年度はメンター制度も改善。
昨年度は月ごとに担当メンターが変わる形式をとっていましたが、今回は固定のメンターを1名ずつ割り当てる方式に変更し、より密なコミュニケーションがとれるようにしました。
読書会
前半の読書会では、エンジニアの思考や心構えの基礎を学びます。
選書は昨年度と同じく、『Joel on Software』『ライト、ついてますか?』『Good Code, Bad Code』の3冊にしました。
『Joel on Software』『ライト、ついてますか』ではエンジニアとしての基本的な考え方や問題解決のアプローチを学び、『Good Code, Bad Code』では「良いコードとは何か?」という視点から、より実践的なエンジニアの思考を深めていきます。
Joel on Software

『Joel on Software』は、プログラマーの古典的名著であり、技術的な話題や開発案件での問題解決、プロジェクトを進めるうえでの課題など、職業的プログラマーなら知っておくべき事柄を学べる書籍です。
この本を通して、仕様書やテストの重要性など、業務で必要なものや流れというのが掴めたのではないかなと思います。
Good Code Bad Code

『Good Code Bad Code』は、Googleでテックリードを務める著者が高品質なコードを書くための概念や実用的な手法を解説している一冊です。
内定者は全員、グルコースの内定者アルバイトとして実際の案件にアサインされ、既に稼働している状況でした。
そのため読書会では、本書の内容を自分が関わっているプロジェクトのコードベースにどう応用できるかを意識しながら読み進めてもらいました。
これにより、ただ読むだけでなく、実務と結びつけて考えることでより深い学びを得られたのではないかなと思います。
ライト、ついてますか

『ライト、ついてますか』は、各章ごとに短い寓話で問題解決のための視点とその解決策を学んでいく内容になっており、グルコースで日々上がってくる開発上の「問題」を効率的に捌くための素養を身につけてもらうことを目的としています。
内定者のみなさんにこの本を読んだ感想を聞いてみると、インターン中の実務内容に沿ったさまざまな感想が飛び交いました。たとえば第3部「問題は本当のところ何か?」のなかにある「7. 終わりのない連鎖」なんかは、問題解決の重要性や、問題解決したことによって起きる新たな問題という実務でもよくあるケースに言及しています。本に書いてある例え話をもとに、実際の業務ではどういったアプローチが有効か議論できたと思います。
ハンズオン
後半のハンズオンでは、Raspberry Pi 4を3台使ってのクラスタ構築と自作2ちゃんねるの開発・デプロイに取り組みます。
ラズパイクラスタの構築+自作2ちゃんねる
クラスタ構築にはKubernetesの軽量版である「k3s」を使用し、インフラ構築の基礎も学べる内容にしました。
クラスタのセットアップが完了したら、自作2ちゃんねるの実装に挑戦。
アプリが完成したら、自身で構築したクラスタ上にデプロイします。
このカリキュラムを通して、グルコースで使われている主要な技術スタックを実践的に体験できる設計になっています。
メンターを中心としたサポート体制
研修中はメンターを中心としたサポート体制を整えており、ハンズオンのなかで出てきた不明点はSlackや毎週開催の相談会の場で質問することができます。
また、Slackには内定者一人ひとりの個人チャンネルを設けていて、チャンネル内で内定者が困りごとをぼやくと、それを見た誰かがヒントをくれることがあります。
グルコースはリモート勤務のスタッフが多いので、SlackやオンラインMTGを中心に密なコミュニケーションを心がけています。
発表会
そして最後に完成物の発表会をして研修は終わりになります。
発表会では、内定者が作成した2ちゃんねるの実装をデモンストレーションし、他の内定者やメンターに成果を発表します。
UIなんかは個性が出て面白かったです。


おわりに
今回の研修では昨年度の内容を踏襲しつつ、新たに2ちゃんねるの実装を追加しました。
読書会ではエンジニアとしての心構えを、ハンズオンでは実際の技術をそれぞれ丁寧に学べる研修になったと感じています。
研修が終わった後もメンターとの交流は続いていて、仕事以外にも趣味の話なんかもしているようです。この交流を通じて早く会社に馴染んでもらえたらうれしいです。
反面、新卒同士の交流の機会が少なかったようなので来年は横の交流の機会を設けても良いのかなと考えています。
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